すみません。遊☆戯☆王は5D'sの途中までしか見てないノーネ。


では以下、大好評発売中ビッグガンガン02号掲載のシノハユ第53話紹介記事です。
ネタバレ注意でお願いします。
西の魔物、勝利の笑顔。
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ちひちゃん何連荘?

この魔物の大連荘は何連荘だったのか、計算してみました。
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まず、この↑自動卓の点数はたぶんマイナス表示に対応してなくて0表示になっているということだと思うので、最終結果はこちら↓
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ちひちゃんが30符1翻だけを和了り続けたとすると、オーラス(東一局\(n\)本場)までの獲得点数133500は、この式を満たします。
\(\displaystyle \sum_{ i = 0 }^{ n } (1500+300i) + 1000m = 133500\)
\(m\)は他家の供託リーチ棒の数
変形・整理して
\( n ( n + 11 ) = 880 - \displaystyle \frac{ 20 }{ 3 }m\)
この場合 \(m=f(n)\) の形の二次方程式にするよりも、\(n, m\) がともに整数であることを利用して考えた方が早いので、左辺を整数×整数の形にしています。
\(n\) は11以上、\(m\) は3の倍数、などの条件を満たす\( ( n, m )\) の組を求めると、\( ( 24, 6 )\)。
つまり24本場に2900オール、それまでの散家からの供託が計6本でこの+133500に達する計算です。

が、オーラスの点数移動は2900オールとはかけ離れています。
直前までは前話までと同様に打ち、オーラスだけ16000オール(+積み棒)を和了って派手に終わらせたように見えますね。
K@DSさんの30符1翻制約説(第51話 ※6あたりを参照)に従った上で、「最後にトバす時だけ自由に打てる」みたいな設定があるのかも。

というわけで、オーラスのみ別項に分けて上の式を書き直すと
\(\displaystyle \sum_{ i = 0 }^{ n - 1 } (1500+300i) + 48000+ 300n + 1000m = 133500\)
変形・整理して
\( n ( n + 11 ) = 570 - \displaystyle \frac{ 20 }{ 3 }m\)
上と同様の条件を満たす\( ( n, m )\) の組を求めると、\( ( 19, 0 )\)。
つまり供託リーチ棒はちょうどゼロになり、オーラスは19本場だったと推定できます。
よって点数表は
島根県大会決勝戦大将戦・東一局十九本場
学校選手開始時得失点終了時
東家菰沢中
椋 千尋
109800+53700163500
南家比礼振中
川神 風花
3400-17900-14500
西家湯町中
野津 雫
5800-17900-12100
北家姫原中
加本 沙奈
1000-17900-16900
他家を薄く薄く削りつつギリギリまで生かしておき、最後に役満でトドメ。
ほぼ搾り取れる限界まで搾り取るという、これ以上ないくらいえげつない勝ち方でした…
島根県大会決勝戦大将戦・区間成績
順位学校選手開始時得失点終了時総合点
菰沢中
椋 千尋
30000+133500163500350900
湯町中
野津 雫
30000-42100-12100162900
比礼振中
川神 風花
30000-44500-1450040600
姫原中
加本 沙奈
30000-46900-1690045600

慕の信じる雫を信じろ

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ドアの前で、辛うじて平静な表情を作って
控室に戻った野津部長。
負けてしまったことを謝る部長に、部員たちは
いやぁ
あれはもう…
無理だろ………
あとで牌譜を見ればわかりますけど
普通じゃないですあいつ…
格の違いを認め、屈服の言葉を口にします。
リアルだけど後ろ向きなフォロー…

でも、この子だけは
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何かの確信があるように、言い切ります。
野津部長はこの言葉に特に感じる所のある様子はなく、軽く流していましたが
ここは何かほーっという感じですね。
今は本人にすらイメージできない「野津雫が椋千尋に勝つ」ビジョンが、慕には見えている──
今後のシノハユに、またひとつ楽しみ増えてきた!

というところで湯町中の団体戦は終わりました。
あとは個人戦だ

師弟ガールズ

ちひちゃんの麻雀に圧倒された子がここにも
はぁ~~…
勝てる気がしないです あの子に
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山本先輩に続き、曖奈さんも「あれ」呼ばわり(笑)
勝てるとは言えない、でも負けるとも思っていない。
あれを見てなお吞まれていない曖奈さん、頼もしいなあ。

その曖奈さん、チクリと
今年は東の1年生が豊作だと思ってたけど
すごい子がいるわねぇ西は
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からの
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曖奈さんの一言一句に反応して、くるくる表情を変える悠彗。
今や湯町中の部内トップ・閑無をトバすほどの実力者に育っていますが、本人の資質とともに、曖奈さんの教育が優秀なんでしょうね。
そしていつか──

よいメガネ

湯町中チームは駅のホームで解散。
移動に二時間ぐらいかかるそうですから、六月とはいえもう真っ暗。

坂根先生は荷物を取りに学校に戻り、はやりんは終電に乗るため駅に残ります。

他の子たちは駅前を歩いていきますが
いつのまにか、野津部長の姿が見えません。
まさか、この前の閑無みたいに…

と思ったら
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学校にいました。
クールビューティー坂根先生の口をこんな形にさせる野津部長の大声は、やっぱり武器になるんじゃないかなあ(しつこい)
家に帰る気になれないので、少し部室で打ちたいと申し出ると
坂根先生、意外にも「ちょっとさわるだけだぞ」と許可します。

二人麻雀でもするのかと思いましたが、先生は部室の入り口で見守るだけ。

ひとり席についた野津部長が
自動卓の洗牌音を聞いていると、自然にこぼれてきた、それはたぶん
控室のドアの前で押し殺していた感情。
あれだけの力量差がありながら、負けたことを悔しいと思う、
麻雀が大好きな女の子の。

そこへ
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どうして部室にいると思ったのか、というのは愚問ですね。
駅で別れたはやりん(13)を除く麻雀部員全員が、ここに集まりました。
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部長を心配して、というのはもちろんですが
やっぱり野津部長と同じように、悔しくて、麻雀を打ちたくてたまらなくなったのかもしれません。

問答無用で「帰れ帰れ!!」とみんなを追い返そうとする坂根先生
でしたが────結局
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な?

わるいメガネ

そのころ
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勝手に彼女の端末チェックとか、最低なメガネですね ┐(´ー`)┌

そしてひとりハブられたことを知るはやりん(13)が「このプロきつい…」と言われるまで──あと十五年。
(ビッグガンガンVol.03 第54話へつづく!)
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