BG今月号の表紙は立先生描き下ろしの慕×怜!
ふたりとも小学生ですね。
怜はすぐわかりましたが、慕は一瞬誰?となりました。
まだ髪を伸ばしてなかった頃の慕…なつかしい。



では以下、大好評発売中ビッグガンガン01号掲載のシノハユ第52話紹介記事です。
ネタバレ注意でお願いします。

島根県大会決勝戦大将戦 其の二

東一局四本場(承前) 親・椋千尋
  ドラ

出和了りですが、誰から和了ったのか不明…
そういうわけで計算ができないので、五本場以降、得点表のちひちゃん以外は非表示にします。
島根県大会決勝戦大将戦・東一局四本場
学校選手開始時得失点終了時
東家菰沢中
椋 千尋
37800+270040500
南家比礼振中
川神 風花
26600??
西家湯町中
野津 雫
28600??
北家姫原中
加本 沙奈
26500??

東一局五本場 親・椋千尋
  ドラ

sinohayu-052-001-02
島根県大会決勝戦大将戦・東一局五本場
学校選手開始時得失点終了時
東家菰沢中
椋 千尋
40500+300043500

東一局六本場 親・椋千尋
  ドラ

sinohayu-052-001-03
島根県大会決勝戦大将戦・東一局六本場
学校選手開始時得失点終了時
東家菰沢中
椋 千尋
43500+330046800

東一局七本場 親・椋千尋
  ドラ

千尋の和了

  ロン
これは加本さんからの和了でしょうか。平和のみ、1500+2100。
島根県大会決勝戦大将戦・東一局七本場
学校選手開始時得失点終了時
東家菰沢中
椋 千尋
46800+360050400
この時の菰沢控室の会話によると
ちひちゃんの30符1翻ラッシュは、監督が温存しろと言った手の内の、ごく一部らしい。
更に、柚葉さんが気になることを
二翻しばりも八連荘も無いこのルールでは
誰も ちひを止められない
五本場以降では二翻以上ではないと和了れない、または、連荘が八回続くと何を和了っても役満になる。
という条件があれば、ちひちゃんを止められるということですか。
最近の麻雀では主流ではないようですが、私が最初に先輩から教わったルールでは両方ありました。
なお、前回のコメントで王者と同じような制限があるのでは?という考察を書いて下さった方がいらっしゃいますが、まさにこの場合は「30符1翻以外では和了れない」という制限のようですね。お見事!

東一局八本場 親・椋千尋
  ドラ

親の下家として可能な邪魔もしているんだが…
ほかの3人が菰沢の椋より先にテンパイすることもある
椋が和了るのが遅いこともある
それでも──
千尋の和了

  ツモ  
のみ、1500+2400──ちひちゃん以外は、誰も和了れない──!!
島根県大会決勝戦大将戦・東一局八本場
学校選手開始時得失点終了時
東家菰沢中
椋 千尋
50400+390054300
イメージできない………
この子を前にして牌を倒す自分がイメージできない……!!

東一局九本場 親・椋千尋
  ドラ

ドラは「慕ちゃんの牌」鳥さん。
これは市大会決勝のように、後輩の打ち方を真似て一矢を報いるフラグが立ちましたかね。
が、野津部長──今更積み棒の数に驚いて、大声を上げます。
きゅっ9本場!?
sinohayu-052-008-01_02
ちひちゃんの瞳孔がぐるぐるに!
もしや、野津部長の大声は意外な武器になる?
与那嶺若菜ちゃんのように戦えば、あるいは…

六巡目、ちひちゃんが チー。
くそっ
また和了られてしまうのか
その二巡後でしょうか、姫原中・加本さんが切ったに、ちひちゃんがピクッと反応。
これを見た比礼振中・風花さんがすかさずポン。
ちひちゃんの手が進むのを阻止した…?
千尋の手牌

 
確かにのチーテンを止めることができたようです。
しかしその代償に、風花さんの手には薄いペンチャンが残ってしまいました。
風花の手牌

 
というわけで役無し聴牌には取らず、ペンチャン処理へ。
自分の手も遅くしてしまいましたね。
この一連の闘牌について湯町の皆さんの見解は
sinohayu-052-011-02_03
はっ?
…次巡、加本さんはをツモ切り。
「切るくるの法則」──あああ…これ口にする人は大概弱いんだ(例:私)
が、椋千尋、このラス牌に全く反応せず。
やはり、さっきは鳴きたいからピクッとしたのではなく
sinohayu-052-013-01
強者の見立てが一致しました。
つまり、ちひちゃんは、下家の風花さんにブラフをかまし、ワザと鳴かせた。
実際チーテンが取れる手牌だったので、マナー違反である「腰牌」と見なすのは難しそうですが。
でも、何のために…?
千尋の聴牌

  
東家・ちひちゃんの手にが来て聴牌。
南家・風花さんはをツモ切り。

もし、風花さんがポンをしなければ、加本さんがツモ切ったを自分がツモって聴牌していました。

そしては西家・野津部長に行き、
雫の手牌

平和高目三色をテンパっていました。

さらには北家・加本さんがツモり
沙奈の手牌

ペンチャンの方を選択してリーチをかければ倍確、という大物手。・チャンタ・三色・ドラドラをテンパっていました。
sinohayu-052-015-01
まあはやりん(13)のこのセリフが無ければ、私如きには当然気づけなかったわけですが…

しかし更に驚くべきは
千尋の和了

  ツモ  
ちひちゃんの十回目の和了り牌、
あのポンさえ無ければ、に続きこの牌は西家の野津部長がツモって、満貫を和了っていました──
sinohayu-052-019-03
島根県大会決勝戦大将戦・東一局九本場
学校選手開始時得失点終了時
東家菰沢中
椋 千尋
54300+420058500

東一局十本場 親・椋千尋
  ドラ

いやもう驚きませんけど
千尋の聴牌

 
タンピン三色の五面張を捨て、ここでドラを切るわけです。
そして、この役無しテンパイから、当然のように
千尋の和了

  ツモ
ツモのみ、30符1翻の10本づけは1500オール。
島根県大会決勝戦大将戦・東一局十本場
学校選手開始時得失点終了時
東家菰沢中
椋 千尋
58500+450063000
sinohayu-052-023-02_06

東一局十一本場~ 親・椋千尋
  ドラ

もはや卓の描写はありません。
啞然とするギャラリーを映しながら、咲-Saki-シリーズには珍しく、ナレーションが入ります。
※ここはCV:中田譲治で再生することが義務づけられています。
このとき──
試合を見たすべての人が思っていた
県下最強はもしかしたら
この椋千尋ではないかと────
sinohayu-052-026_027-01_02

この十一本場で終わったのか、もう少し続いたのかはわかりませんが
とにかくちひちゃんが和了り続け、おそらく東二局を迎えることなく誰かがトバされて試合終了したものと思われます。
菰沢は三つ目の勝ち点を挙げ、総合点もトップのまま。完勝です。

全中島根県大会団体戦は、菰沢中学校が優勝しました。

東場での速度は優希のようであり、たたみかける連荘は照のようであり、他家のツモ支配力は衣のようであり。
ちひちゃんは、「現在」の強い高校生雀士たちのプロトタイプと言えるかもしれません。
この魔物を目の当たりにしてワクワクしている様子の鳥使いさんは、もう個人戦で心行くまで戦ってほしいですね。
(ビッグガンガンVol.02 第53話へつづく!)
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