この記事はビッグガンガン掲載のシノハユ第25話の紹介です。

以下、ネタバレ注意でお願いします。




海辺にて

全国小学生麻雀大会が終わり、例の焼鳥屋に行ったり編集長が再登場したりするのではと思われましたが、慕はもう島根に戻っていました。
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慕、閑無、杏果の三人が連れ立って、悠彗の地元(七類?)にやって来ました。
それを出迎える悠彗。

笑顔の慕を見て、
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玲奈がさー
慕を海に連れてけって言ってたんだよな
慕が東京から帰ってきてから元気がないように見えるって
思えば慕の「麻雀狂い」を指摘したり、玲奈ちゃんは仲間を本当によく見ている子なんですね。
当初はモブB子みたいな立ち位置に見えたけれど、今やシノハユに欠かせないキャラクターです。
そのうち水泳のエピソードが描かれるといいなと思います。
その玲奈ちゃん、今日は無念の風邪欠席(涙)。

閑無から、なぜ元気がなかったのか尋ねられて、慕は話し始めます。
麻雀大会の会場でおかーさんらしき人が手紙を預けていたこと。
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懸命に探したけれど見つからなかったこと。
リチャードソンのツテで探偵や興信所、警察にかけあっているけれど、間もなく捜索の規模は縮小されるであろうこと。
おかーさんが失踪している事情を話すのは、これが初めてだったでしょう。
もう信頼できる仲間だから、心を開いて、自然に打ち明けられました。
そして慕は、それを真剣に受け止めてくれる彼女たちの前で、一つの決意を口にします。
でも───
事情は分からないけどおかーさんは私の試合を見ていてくれた
だから私

可能な限り
公式戦で勝ち続ける……!!

五人の進路

四人は曖奈さんの家へ。
悠彗の地元と書きましたが、悠彗の家からは少し離れているんでしたっけ。

麻雀の練習をしながら、進学先の中学校の話になります。

慕、閑無、杏果は湯町中。
悠彗は曖奈さんの通う万原中。

はやりんはどうするのか、気になる閑無。
スマホで連絡して聞いてみると、
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なので、私立か他学区かを考えているとのこと。
そこで閑無は湯町に来いと熱烈アプローチ。
ホントはやりん大好きね、この子。
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ガッツポーズを取る閑無に、髪の毛一本でツッコミを入れる杏果なのでした。

魔女ロッタ

東京。

ホテルの一室でしょうか。
無邪気にスリッパをパタつかせて
ロッタ!
ねぇロッタ!!
と入ってきたのは
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ナナさん──
そして、このクールビューティーは、まさか…

ナナさんの様子から、明らかに記憶を失くしていることが察せられます。
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自分が日本人であるという意識すら無く、おそらくドイツ語を喋っている。
そして、
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やはりニーマン!
はじめナナさんがロッタと呼びかけていたので、ドイツ人だとシャルロッテとかリーゼロッテとか、あるいは単にロッテ、みたいなファーストネームかと思われます。
年の頃はナナさんと同じか、少し下くらいでしょうか。
藤田プロと久保コーチが言及していたニーマンがこの人の娘で、第71回インハイ世代の同世代だと仮定すると、まさにこの時点の前後にその子を産んでいることになりますが、はてさて。

ともかく、先月号の立-Ritz-における悟沢空子先生のような強烈な「出」を期待していたんですが、呆気ないほど普通に登場しました。
もちろんシチュエーションは異常そのものなんですが。
ナナさんに荷物をまとめるよう言ってるので、何らかの用事で来日していたのが、小学生麻雀大会の日程と重なっていたようです。
ナナさんは「自由時間」を与えられ、単独行動の中で偶然にも?あの会場にたどり着き、それと知らず我が子の雄姿を目撃したわけです。
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この眼鏡美女はマネージャーか何かでしょうか。
イーヴリンさん。
ドイツっぽくない名前なので、また別の国の人かもしれません。
これに対してニーマンは
試合の最中に牌よりも他のことを大事に考えていたあいつが悪いんだ
ナナの自業自得さ
ちょっ…怖いこと言ってる…
大事に考えていた他のことというのは、たぶん慕のことなんでしょうね…
ナナさんはこの人の「魔法」によって、記憶や人格の一部を奪われてしまったようです。
ニワちゃんの極端バージョンというか、麻雀の勝負を何よりも重く見て、それ以外のことを顧みない人なのかもしれません。
うーん、マトモじゃない。

すこやん、こいつをやっつけて!(唐突)

月下の雀士

再び、島根。
リチャードソンから良いお知らせが。
ってことで興信所の費用は姉貴の元職場の上司が払ってくれるらしい
・・・
俺たちのためっていうより優秀な部下を取り戻すためだって
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どんな職場かとかは説明していないみたいですね。
慕ちゃんにはまだちょっと早いかな。



その夜。
満月がやけに明るく部屋を照らし、
パジャマ姿の慕が、窓の外を眺めています。
心配して声をかけるリチャードソンに、
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そして、東京を──というより日本を──発ったこの飛行機に乗ったナナさんも、窓の外へ視線を向けています。
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この時、母娘は確かに同じ月を見ていたのです。
(第26話へつづく)