一年以上間が開いてしまいましたが、クロ・ノートの第2話です。
第1話にコメントを下さった方がいたので、私も久しぶりに思い出しまして、読み返してみたら変な声もれました。
一人でも読者がいるなら…と、一昨年の8月4日に保存だけして公開してなかったのを、そのまま投稿します。
キャラクター対応表のメモが行方不明で、すぐに続きは書けませんが…

閲覧に際しての注意事項

原作Wレイプ
年齢・学年・学校・地域設定レイプ
オリジナル成分 ほぼ皆無
麻雀要素 もほぼ皆無




宥「さっきのものすごい音は何かしら…振動で花瓶が落ちるなんて」ユカフキフキ

宥「さっきは、ちょっと玄ちゃんにきつく言い過ぎたかも…」
宥「帰ってこなくてもいいなんて」ズキ…
宥「帰ってきたら、謝らなくちゃ…」
宥「それに、玄ちゃんが欲しがってた未来おもちを買ってスクールバッグの中に入れておいたの、気がついてくれたかな…」
宥「もし気づかないでうっかりそのまま学校に持って行ったら大変…」
宥「ちょっと見てこよう」スック

宥「無い…」ヒキダシガサゴソ
宥「無い。やっぱり学校に持って行っちゃったのかな…」

   ワーワーワー

宥「外が騒がしいな…何かあった…?」
宥「あ、この課題プリント…提出期限が今日じゃない」パサッ
宥「記入はしてある…持って行くの忘れたんだ」

宥「持って行ってあげよう」
宥「あ、訪問前に電話した方がいいのかな」

   ピ・ポ・パ……trrrr

宥「変だな…誰も出ない」
宥「朝礼時間だから…?」
宥「が、学校行ってみよう。家族だから、アポなしでも大丈夫よね…」

宥「ダウンジャケット着て行こう」モフモフ

   カチャリ

宥「さ、寒い…セーターあと二枚着ればよかったな…でも玄ちゃんのためだもの、早く行かなきゃ」テクテク

   ワーワーワーワー

   ワーワーワーワー

宥「何だろう、あんなに人がいっぱい…」ざわ…

   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「あ、あのっ」
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
男「ん?」
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「な…何かあったんですか?」
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
男「おおう、学校でガス爆発があったみたいだぜ」
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「えっ!!」
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「学校って、楳図女子ですか? 妹が通ってるんです!」
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
男「詳しいことは俺もよく知らねえけどよ」
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「ちょっとどいてください!」ドン!ダダダダッ!
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
男「いてぇ…おおう、イイ姉さんだなァ」クックックッ
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「玄ちゃん!!」ドドドドドッ
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「玄ちゃん!!」ドドドドドドドッ
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
モブ「楳図女子が爆発したそうだ!!」
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「…」ドドドドドドドッ
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
モブ「全生徒血だらけで重傷だそうだ!!」
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「はぁ、はぁっ」ドドドドドドドッ
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「あっ、あれは…」ドドッ
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
憧 (ヨタ・・・ヨタ・・・)
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「あ、憧ちゃん!」ダキッ
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「ねえ、玄ちゃんは? 憧ちゃん、一緒に学校行ったんでしょう?」
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「それ…」
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
憧「宥姉…これが落ちてたんだ」
小早市立楳図女子高等学校
憧「あ、あたしが…無理やりクロを連れ戻せばよかった」
憧「みんな…みんな居なくなっちゃった」フラッ
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「え…何言ってるの? 居なくなっちゃったって…」
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
憧「」ガクッ
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「あっ、憧ちゃん? しっかりして!」
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「玄ちゃん!!」タッ
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「玄ちゃんどこ!?」
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「ちょっと…通して!」グイ
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「…!」
   ワーワーワーワーワーワーワーワー
宥「なに、これ…」


あの朝、憧ちゃんと別れた後、私はどうなったと思いますか、お姉ちゃん。

朝礼の始まる寸前に間に合いました。

学校のみんなはもう校庭に並んでいました。
モブ「おはよう、松実さん」

玄「おはよう」

   キーン

雅枝「私が楳図女子校長!愛宕雅枝や! 以上」
やがて朝礼が終わり、私たちは教室に入って行きました。
玄(家を出がけにお姉ちゃんにひどいこと言っちゃったな…もう二度と帰ってこないなんて言ったりして)
玄(今日は早く帰ってお姉ちゃんに謝ろう)
玄(スクールバッグに入ってたあれ捨てちゃって、ホントに悪いことしたな)
玄(休み時間に取りに行こう。空き地に捨てたから、きっとそのままあるはず…)

智美「ほんじゃー出席を取るぞー」

智美「あ、その前にプリント回収しとくかー」
智美「持ってきた人ー」

   パラ パラ

智美「ワハハーずいぶん少ないなー。明日は忘れずに持って来いよー」

玄「なんだよかった…憧ちゃんも取りに戻らないで一緒に来ればよかったのに」
玄「憧ちゃんてそういうところきちんとしてるんだよね」
玄「明日は忘れないようにしよう。プリン…」ググゥ──ッ

智美「おや誰だ―いまお腹を鳴らした人は」

優希「玄ちゃんだじぇ!」

玄「わ、私今日、朝ご飯食べなかったから…お昼まで持つかな」

   ドッ

   ハハハハ ハハハハ ハハハハ ハハハハ
玄「えへへ」
   ハハハハ ハハハハ ハハハハ ハハハハ
玄「……」
   ハハハハ ハハハハ ハハハハ ハハハハ
玄「」
   ハハハハ ハハハハ ハハハハ ハハハハ
玄「うわっ」ガタッ

玄「みんな、教室が動いているよ!」

皆「「「「「「「「「「えっ!?」」」」」」」」」」

   カタカタカタカタ

恭子「ほんまや、チョークが揺れとる!」

   カタカタカタカタざわ…ざわ…

智美「待て待て―静かにしろー?」

   カタン


























ドッドッドッドッ
優希「ぎゃっ」

玄「ついに来たのです!列島大地震なのです!」
ドドド
智美「おーちーつーけー! みんな、机の下に潜るといいぞー!」ワハハー
   キャーキャーキャー
ズズズズズ
咲「いやぁーっ!!」
優希「怖いじょ!」







智美「終わった」
智美「直下型だったみたいだなー。余震もなさそうだ」ワハハー

玄「あ…咲ちゃん?」

咲(シガミツキー)

玄「ちょ…ちょっと、離れて。もう終わったよ」

咲(ムギュー)

玄「はっ恥ずかしいから!」グイ

咲「きゃっ」ドシン

咲「痛い…ひどいよ玄ちゃん」

玄「ご、ごめんね。だって咲ちゃんがあんまり強く抱きついて来たから」オロ

咲「へ、変なこと言わないで。抱きついて来たのはく、玄ちゃんのほうだよ…」

玄「わ、私は! 咲ちゃんみたいなおもちじゃない子に抱きついたりしないよ?」

咲「ワーッ」ポロポロ

智美「おーいそこ静かにしろー」

優希「ホントに怖かったじぇ!」

淡「マグニチュード100はあったね、絶対!」

モブ「でも意外にあっさり終わったよね」

優希「じょ? 何言ってるんだじぇ。先生が言うより先に机の下に隠れてたくせに」

   アハハハハハハ アハハハハハハ

智美「さーてと、やっと平常に戻ったようだから、授業にかかるぞー」ソトチラッ
智美「何事もなかったみたいだしなー」ワハハ
智美「いいかーどんな場合でもあわててはダメだぞー。理性をもって行動するんだ」

智美「そうだ、授業の前に、将来の夢でも聞いておくかな」
智美「本内さん、君は何になりたい?」

成香「はい。私はお医者さんになりたいです」

優希「これは!大爆笑だじぇ」

   アハハハハハハ アハハハハハハ

智美「おいこらーどうして笑うんだー」ワハハ

優希「だって先生、成香ちゃんはカエルに触ることもできないくらい気が弱いんだじぇ!」

?「ギャ────────────────ッ!!」

   ザワザワ

恭子「なんや今の声…校庭からや」ガタン

   ガタッ ガタッ ガタッ ガタッ

智美「あれは…津山先生。おーい、どうしたんだー!?」

淡「フラフラしてる。あっ倒れた!」

智美「ちょっと見てくる。みんなは教室にいるんだぞー」

皆「「「「「はーい」」」」」

玄「な、なにが起きたの?」ジーッ

恭子「先生方、あわてて校門の方へ駆けて行かはったで」

玄「行ったっきり戻って来ない…」

優希「あっ、他のクラスの子たちも心配して窓から首を出してるじょ」キョロキョロ

玄「先生は教室にいるように言ってたけど、ちょっと様子を見てきていいかな」

恭子「おう…行ってこいや松実。クラス委員として責任持ったるわ」

玄「ありがとう、末原さん」ガラッ タッタッタッタッ…

玄「?」タッタッ

咲「待って玄ちゃん」タッタッ
咲「私も行く」タッタッ

玄「末原さんに言って来た?」タッタッ

咲「えへへ…こっそり出てきちゃった」タッタッ

玄「しょうがないなあ咲ちゃんは」タッタッ

咲「あ、先生たちだよ」タッタッ

玄「どうしたのかな、みんな校門前で固まってるよ」

咲「交通事故?」

玄「先生!!」

智美「」

睦月「」

教師「」

教師「」

教師「」

玄「あっ!」

咲「どうしたの…あっ!」

咲「道路は…バス停は…車も走ってない…建物も…何も…」

咲「砂と、岩だらけ…何が起きたの?」ヘナッ…ペタン

玄「うわああああああああああああ」ダダダダダダダダダダダ

玄「みんな!」ガラッ

優希「お、玄ちゃんが戻ったじぇ」

玄「みんな!学校の外が、無いの!」

恭子「は?」

玄「ビルも道路も人も、何も無いの!」

淡「…ごめん何言ってるのかわかんない」

玄「沙漠みたいになっちゃってるの!」

優希「アハハハハ」

玄「ホントなの! 先生たちも、門の前に突っ立ったままなんだよ!」

玄「廊下側の窓から外を見て!」

恭子「…みんな、とりあえず見てみようや」

皆「「「「「「「「「「!!!!!」」」」」」」」」」

皆「「「「「「「「「「キャーッ!」」」」」」」」」」

春「町が無い…」

優希「隣のマンションが無いじょ!」

淡「嘘でしょこんな」

成香「ど、どうなっちゃったんです? 玄ちゃん」

玄「わ、わからないよ…」

恭子「せや、これは蜃気楼や! 蜃気楼を見てるんや!」カタカタ

玄「屋上から、確かめてみよう。何か分かるかもだよ!」

第3局へつづく