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オリジナル成分 ほぼ皆無
麻雀要素 もほぼ皆無


お姉ちゃん…

私の一生のうちで、二度と忘れることのできないあの信じられない一瞬を思うとき、どうしても、それまでのちょっとしたできごとの数々が強い意味をもって浮かびあがってくるのです。

いつも見なれたモチノキ……
それから、踏みつぶしても踏みつぶしても生えてくるツルペタソウ。
私はいつも、わざとこいつを踏みつけて学校に行きました。
そして一切起伏のない平らな地面さえ、今となっては懐かしい。

そして何よりもお姉ちゃんとのあのことが、一生涯私を責めるでしょう。

そうです、もとはといえばお姉ちゃんのいうとおり、高三にもなって未来おもちなんかほしがらなければよかったのです。

でも私はどうしても、音声で命令するだけでぷるんぷるんと動くそのおもちが、ほしくてたまらなかったのです。

お姉ちゃんに言っても買ってくれそうになかったので、しかたなく私はこっそりおこづかいをためました。

何か月もかかって、やっと予定のお金がたまった時
私は大声でバンザイしました。

そしてその日……
そうです、あのことが起きる前の日、私は学校が終わるのを待ちかねて、おもち店へかけて行きました。

でもいざお店に来てそれを見ているうちに、私の心はとつぜん変わったのです。

私は、未来おもちを買うのをやめて、そのかわりそのお金でささやかなマフラーをお姉ちゃんのために買ったのです。
玄「お姉ちゃん、新しいマフラーがほしいといってたから」テテテ…ポトリ
玄「あっ!!」シンゴウパッ

   ブルル…

玄「まって!まって下さいーっ!! 走らないで下さいーっ!!」

   ゴ━━━━━━━━━━━━ッ グシャッ

玄「あっ」タタッ

車「バカヤロ──ッ!!」パパァ──ッドタッ
車の走り去ったあとに、マフラーのつつみはむざんにもつぶれていました。
玄「……ぼろぼろにちぎれてる…」ジワ
玄「ウウ!!」
マフラーの残骸をポケットにねじ込むと、いつのまにか学校の方に歩いていました。

学校にはもうだれもいませんでした。

ちょうど夕日が沈みかけるところでした。
校庭に出ると、見知らぬ小さい子が三輪車にのってひとりで遊んでいたのです。

その子とブランコにのったり、泥のおもちをこさえたりして遊びました。

気がついた時には、すっかり暗くなっていました。
玄「お嬢ちゃんのおうちはどっちかな?」

??「あっちだ!」ピュー

玄「じゃあねー!また遊ぼうねー!」キコエタカナ

見知らぬ小さい子と遊んでいるうちに、すっかり時間がたっていました。

そんなわけで私は、家に帰るのがおそくなってしまったのです。
玄「しまった!きょうは家事を頼まれていたのです!」
玄「きっとお姉ちゃん心配してる!」ダダダ──ッ

玄「ただいま帰りました!」ガチャッ

宥「玄ちゃん、どこで遊んでいたの、こんなにおそくまで…」
宥「また服がこんなに汚れてる…いつまでたっても子供なんだから…」
でも私は、大人になんかなりたいと思わなかった。

遊びでも、屋根の上からおもちを観察したりするのがおもしろいし……

やっぱり勉強より、ネットや雑誌のおもち鑑賞のほうがどうしてもおもしろいのです。

それが、お姉ちゃんは心配なんです。

そのうえお金の使い方もヘタで、すぐおもち代をおねだりするし、

捨ておもちは拾ってくるし、

お姉ちゃんのおもちにいたずらするし……

これでちゃんとした社会人になれるのかしら? ほんとにたよりないんだから…というのが、お姉ちゃんの口ぐせでしたね。

でも私は、自分がいつか必ず大人になるなんてことは、どんなに考えても信じられなかったから、お姉ちゃんの心配はただうるさいだけだったのです。

そもそも自分が家どころかコタツからも出られない人にそんなことを言われるのは、片腹大激痛というものです。
片腹大激痛というのは、さっきの小さい子に教えてもらった言葉です。
その子は小さいのに難しい言葉をたくさん知っているのです。
玄「ごちそうさまでした」
その日はご飯を食べて洗い物を済ませると、物も言わず自分のへやへとびこみました。

気分の悪いまま勉強しようとしたけど、ちっとも頭にはいりませんでした。

やっぱりお姉ちゃんのマフラーなんか買わずに、未来おもちを買っていればつぶれることなんかなかったのに!
その時正直なところ、悔しくてたまりませんでした。

そんな状態だったので、スクールバッグの中に何か包装されたものがはいっているのに気づいたのだけれど、出してみようともしませんでした。
玄「どうせまた、お姉ちゃんが参考書か何か入れたんだ」
でも布団に入ると、すぐに眠ってしまいました。

*    *    *    *    *    *    *


玄「うーん」
玄「……」ポヤーン…ムクリ…トケイチラッ
玄「あっ!! また遅刻なのですっ!!」グワシ!
玄「こ、この目覚まし、故障して鳴らなかったのですっ!!」

玄「お姉ちゃんっ!!」カイダンドタドタドタ

   ドア バン!

玄「お姉ちゃん、どうして今朝は起こしてくれなかったの!!」

宥「……」トントン

玄「聞いているのに!! なぜ黙ってるのっ!!」

宥「…もう、起こさないことに決めたの」トントン
宥「あ、あんなに目覚ましが鳴ってたのに全然気がつかないんだもん…お、お姉ちゃん呆れてるんだから」トントン

玄「なんと! そ、それじゃ、お姉ちゃん知っててわざと起こさなかったのね!」

宥「…い、いいかげん人にたよらないで、自分で起きるべきだと思うの。玄ちゃん、高三になったんでしょう」クルッ

玄「ギャ──ッ!ひ、人に包丁を向けるのはやめるのです!」

宥「は、早くご飯食べて学校に行きなよ…」

玄「もう食べてる暇なんかないのです!」テーブルクロスヒキズリッ

   ガシャ────ン!!!

宥「あっ!玄ちゃんだいじょうぶ?」

玄 プイッ カイダンドタドタドタ

玄「現国と、数学と…それから…ええと……」アセアセ

玄「あっ!!」ヒキダシー

玄「無い!」ゴソゴソ

玄「はわわっ、やっぱり無いのです!! ちゃんと引き出しに入れといたのに!!」

玄「お姉ちゃんっ!!」カイダンドタドタドタ

玄「お姉ちゃん、私のおもちカードし、知らない!?」

宥「ごめんね…処分しちゃった」

玄「なななななんあああああああああああな、な、なんてことをするのですっ!!」

宥「玄ちゃん、大事なカードはラミネートしてカードホルダーに保管してるでしょ、汚れたり破れたりしてるのは要らないと思って…引き出しの中ギチギチだったし、少し整理しようと思ったんだぁ…」

玄「ど、どこへ捨てたのですっ!?」

宥「朝、古紙回収車が来てたから出しちゃった」

玄「お姉ちゃんのバカ!」
玄「あのカードは小学生の時に中学生とのおもちカードバトルで勝ち取った、大事な記念なのです!!」
玄「よくも!!」

宥「く、玄ちゃん目が怖いよ…」

玄「バ バ ァ !!!!」

宥「え…?」
宥「お、お姉ちゃんに向かって…ババァ、はないんじゃないかな」

玄「もうお姉ちゃんなんかお姉ちゃんじゃないやいですのだ!」
玄「今日限りお姉ちゃんなんかお姉ちゃんと思わないですのだ!」
玄「もう二度と帰ってこないですのだ!! 寒がりおもちババァ!」ダダダッ

宥「(カチーン)い、いいわよ…玄ちゃんがそう言うなら…帰ってこなくても…!」

   バターン! タッタッタッ
怒った私は、スクールバッグに入っていた包みを中も見ずに捨ててしまいました。

それでも、たぶんあのことさえ起きなければ、今までの出来事は
なんでもない日常のいざこざとして、そのうち消えてしまったに違いありません。
憧「やっほークロ」トテトテトテ

玄「あっ、憧ちゃん」タッ…タッ…

憧「誘いに行ったんだけど、クロが出たあとだったからさ」トテタッ
憧「早く行かないと間に合わないね」タッタッ
憧「んー時間は…ギリギリ間に合うかもっ」タッタッ

憧「それはそうと、昨日お店行ったんでしょ? 未来おもち買えた?」タッタッ

玄「ああ、えーと…」タッタッ

憧「あっ…やっば!!」タッ

玄「どうしたの?」タッ…

憧「課題のプリント忘れたわ」アチャー

玄「あっ!! 私も!!」ガビビン

憧「どうしよう。取りに戻ろっか」タッタッ…

玄「でももうすぐ学校だよ」タッタッ

憧「ねえ、大急ぎで取ってこようよ」タッタッ
憧「教室に入るまで朝礼が10分あるじゃん、なんとか間に合うかも」タッタッ

玄「でも私はこのまま学校に行くよ。…家に帰りたくない」タッタッ

憧「なんで?」タッタッ

玄「なんでも……」タッタッ

憧「そっか。じゃ、私は一回帰るね」キビスッ

玄「うん、私は学校に行くよ」…タッ
玄「それじゃあまた、あとでね」タッタッ

憧「おっけ。もし間に合わなかったら、先生に説明よろしくー」タッタッタタタッ

憧「……」タッタッ
憧「クロのやつ、なんで家に帰りたくないんだろ」タッタッ
憧「なんだかいつものクロらしくないな」タッタッ

憧「はぁ、はぁ」…タッ…タッ…プリントトテキター

   チーポーンカーン

憧「あーダメだーあの時計屋さんのオルゴールが鳴り終わると9時になっちゃう!」…タッ
憧「やっぱりクロといっしょに行けばよかったかなぁ」…タッ、
憧「ああ息が切れてきた~」…タ
憧「こんなにいい天気だってのに、私だけ悲劇のヒロインじゃん」ヘロー


























ドーン

バリバリバリバリバリーン ガシャン! ガタン! ドスゥン!

憧「わっ」
憧「な、なによ、いまのすごい音……!?」
憧「ががが、学校の方だったけど……!?」
憧「行ってみよう!!」ダッ

憧「まさかと思うけど………学校が………!?」ダダダッ…ガッ
憧「なんか踏ん…あっ!?」
小早市立楳図女子高等学校
憧「これはウチの学校の………!!」
憧「なんでこんな所に………!?」

憧「クロ!!」ダダダダダッ



憧「」

憧「」

憧「」

憧「」

憧「」

憧「」

憧「」

憧「」

憧「…がっ」

憧「学校が無い」


憧「うわぁぁああああああああ────────っ」ペタン
第2局へつづく