ヤングガンガン平成18年第12号掲載
【再読シリーズについて】
ブログを始めて最初に書いた紹介記事が第138局「好機」(2015-02-06)でした。
咲-Saki-ブロガーの端くれとしては、それ以前の137局+番外編などもコンプリートしたくなりますよね。
というわけで、第1話「出会い」から順に、本編インターバルのタイミングで更新していくことにしました。
あくまで自己満足のためですが。二年ぐらいかけて、第137局に追いつきたいと思います。
この前の三話をプロローグとして、咲が麻雀部に入部してから第1局が開始します。

少女達の軌跡

saki-001-001-01

記念すべき第1局一コマ目に見える三人の選手、手前で背を向けているのが荒川憩、その上家には謎の三年生、下家が辻垣内智葉とされています。
見えない対面にはおそらく宮永照がいる。
即ち昨年のインターハイ個人戦決勝卓であろう、と。
この謎の三年生については、重要なヒントである制服の形状が既知の学校のそれと一致しない(個人的に一番近いと思うのは平滝高校ですが)こともあり、今のところ謎としか言いようがありません。
情弱のNSが頑張ってネットで調べてみましたが、やはり確定的な情報はありませんでした。
なお、この謎子さん(仮)が三年生であるというのは、第108局の智葉のモノローグ
去年の個人戦決勝卓──
一人1年がいたな
北大阪三箇牧高校の荒川憩──
3年一人と2年二人を相手に終始笑顔だった
1年にも少し手強いのはいる
が根拠になっています。
この3年一人、というのが上の謎子さんを指しているものと思われます。
【追記】
さんじゅうろく様より、謎子さんの名前は立先生のサイトに湯佐さんと既出である旨ご指摘を頂きましたので、訂正します。
【さらに追記】
湯佐さんの湯の字が遊になってました。約24時間気づきませんでした。すみません!
【6月15日追記】
上のシーンはアニメ一期opにもあり、そこには照がちゃんと映っていました。
下の画像だと憩さんにかぶってしまっていますが、このあとパンして照の顔が確認できます。
(急遽携帯のカメラでテレビ画面を写したので、色がばっちくなっててすみません!)
saki-a-op-xxx

天才・原村和が意識する選手

前話からまもないであろう、ある朝。
登校中の和に声をかける人がいます。
「ウィークリー麻雀TODAY」の西田記者、その横に無精ひげのカメラマン。
西田記者は二週間後に始まる県予選に向けて、個人戦で注目している選手を質問しますが…
和の心には、咲さんのあの恐るべき打ち筋がフラッシュバックして、一瞬答に詰まりながら
いませんね…
強豪校とか選手とか詳しくないですし…
自分のスタイルを守っていれば
誰が相手かなんて
関係ありませんっ!
と答えて、去っていきました。
しかし西田記者は和の受け答えから、彼女が意識し、しかもそれを認めたくないような選手がいることを直感します。

その選手は、木陰で寝ていました。
眠りながら、夢を見ていました。
幼い日の記憶でしょうか、語りかけてくる、懐かしい声。

「リンシャンカイホー?」
麻雀の役の名前だよ
「山の上で花が咲く」って意味なんだ
「咲く? おんなじだ! 私の名前と!!」
そうだね

森林限界を超えた高い山の上
そこに花が咲くこともある
おまえもその花のように──
強く──
嶺上に咲いた一輪の花に停まっていた蝶が飛び立ち、その蝶は夢を抜け出して
咲さんの鼻にとまりました。
夢から醒めて、手許にあるあの雑誌の記事に目を遣ると

「お姉ちゃん──」

そこに京太郎が通りかかり、一緒に部室に向かうことに。
部活に慣れてきたか尋ねる京太郎に、和とあまり話せていないことを伝える咲さん。
あれこれ話して口喧嘩になりかけたところに、タコスを頬張る優希ちゃんが元気に声をかけ、合流します。

練習対局

部室には和ひとり。
部長とまこは遅れるとのこと。
アニメでは、この時二人が県予選の出場申込みに行っていた描写がありましたね。

咲が和に何をしていたのか尋ねると、山を開いて表向きに牌を並べ、プラマイゼロができるものなのか試していたと答えます。
全ての牌がわかっていたとしても
ほぼ毎回プラスマイナスゼロで終わらせるなんて
そう簡単にできることではありません
そう言って、咲を睨みつける和。

東一局 親・和 ドラ

八巡目、和の親リー
和の捨牌 リーチ
端牌は比較的安全に見える…筋の も見える…
優希の手牌  
聴牌に取り、 を切り出すと
和の和了   ロン
これが和の当り牌。ダブ東ドラドラのリーチに一発がついて、親っパネ。
配牌の時に が対子で、も重なってたから切らなかったんでしょうか。
それでも四巡目にを見限る決断は、なかなかできません。
学年選手開始時得失点終了時
東家1年原村和
25000+1800043000
南家1年片岡優希
25000-180007000
西家1年須賀京太郎25000±025000
北家1年宮永咲25000±025000
(誰かがリーチしてたかとか分からないんで、この表↑の通りかは保証の限りではありません)
起家になれなかった優希は、調子悪そう。
一撃で沈みました。

東一局一本場 親・和 ドラ

和がツモ和了り、2700オール。
学年選手開始時得失点終了時
東家1年原村和
43000+810051100
南家1年片岡優希
7000-27004300
西家1年須賀京太郎25000-270022300
北家1年宮永咲25000-270022300

東一局二本場 親・和 ドラ

和に触発されて、咲も
咲の和了   嶺上 ツモ   
倍満をツモ和了り。優希がトビ目前です…
学年選手開始時得失点終了時
東家1年原村和
51100-820042900
南家1年片岡優希
4300-4200100
西家1年須賀京太郎22300-420018100
北家1年宮永咲22300+1660038900

このあと咲さんと和が競り合い、最終的に咲さんが2000点ほど勝ったようです。
トップ賞20ポイントが入り、1回目収支は
咲 +32, 和 +10, 京太郎 -10, 優希 -30

2回目 場・局・親不明 ドラ

1回目ぼろぼろだった優希が盛り返します。
三巡目の早いリーチから
優希の和了   ロン
咲さんが をツモ切りして放銃。
リーチ一発断平一盃口ドラ1の跳満です。
この時の咲さんの手牌がなんと
咲の手牌 西
これを見て危険牌を切ったのも仕方ないと納得する京太郎と優希を尻目に、和は気づいていました。
直前に京太郎が切った を、咲さんが見逃していることに。
咲さんの 切りは、国士無双の聴牌維持のためではないことに。

結局、2回目収支は
優希 +26, 和 +2, 咲 ±0, 京太郎 -28

ここで和は
今日は帰ります
とだけ言って、部室を後にします。
慌てて咲さんも追いかけます。

部室に、優希と京太郎は二人きり。
なにがどうなるわけもなく、しばらくして部長がやってきました。
あの二人は?と尋ねる部長に、優希が
のどちゃんが怒って出てっちゃって
と答えるのを聞いて、京太郎は「えっ…あれ怒ってたのか」と驚きます。
見ていないようでよく見ている、優希と和の絆を感じさせるやり取りで、こういうところに、萌ゆる!

和、怒る

どんどん先に行く和に、咲さん一所懸命話しかけます。

「私! 麻雀部に入れて良かったです」
「原村さんと打てて楽しくて──…」

この「楽しくて」に反応し、突然立ち止まり、振り向く和。

私は楽しくありませんよ
「え…」ザザ
今の打ち方を続けるというのなら
退部してもらえませんか
(第2局へつづく)