ヤングガンガン平成18年第5号掲載
【再読シリーズについて】
ブログを始めて最初に書いた紹介記事が第138局「好機」(2015-02-06)でした。
咲-Saki-ブロガーの端くれとしては、それ以前の137局+番外編などもコンプリートしたくなりますよね。
というわけで、第1話「出会い」から順に、本編インターバルのタイミングで更新していくことにしました。
あくまで自己満足のためですが。二年ぐらいかけて、第137局に追いつきたいと思います。
夜半、あの激しい雨も止み、和は自宅のパソコンでネット麻雀。
咲がやったプラマイゼロを意図的にできるか、試してみます。
半荘四回で、和の収支は -2, -1, +2, -5。
全中優勝者の実力を以てしても、意図的にぴったり±0にするのは
難しい…
毎局プラマイゼロなんて…
人にできるコトなの──!?

翌朝 清澄高校

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清澄高校って五階建なんですね。
生徒数多いのかな?
会長こと部長にあいさつする女学生二人組。
遠くて顔はわかりませんが、既に判明しているように、寺平彩乃さんと紫芝菜月さんです。
神はすでにこの時この二人の設定もちゃんと作ってたんでしょうねえ。
アニメ一期では別人。ちなみにその二人は「女生徒」のクレジットで、声優は平田真菜、稲生美紀(順不同)。他にセリフのある(メイン以外の)女子生徒はいないので、このお二方で間違いないと思います。
全国編では寺平彩乃さんのキャストは古木のぞみで、紫芝さんの配役は見えませんでした。
古木さんはほかに多治比真佑子(全国編第1局)、女生徒(=宇夫方葵ちゃん、同第10局)など、おいしいところを演じています。
さて、ここに朝弁を食べながら「あい変わらず人気もんじゃのー」と部長に話しかける眼鏡っ子が。
きいたわー
毎回プラマイゼロで和了る1年生がいるそうじゃね
染谷 まこ
清澄高校2年
麻雀部員
アニメでは部長が「あぁ、情報早いね」と返して、なんとなく情強キャラのオーラを感じさせたものですが、今のところそのへんは特に活かされていませんね。
さて、次は

図書室

咲さんが本を借りに来ています。
が、お目当ての本が貸し出し中と言われて、しょんぼり。
そこへ
まこと連れ立って、部長が現れます。
読書好きだからここに来る、と踏んだんでしょうか。
学生議会長だからその気になれば名前と学年から教室を特定して

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とやることもできたはずですが…あの二人の出会いもちょうどこの前後なんですよね。

さて、ここで部長は咲さんの読みたがっている本があると告げ、これを餌に部室に誘います。
そのかわり ニマ~
宮永さんに1つお願いがあるの
咲さんは思わず「え また…?」と言ってしまいますが、部長のお願いはこれが初めて。
この「また」というのは、もしかしてまた麻雀打たされるの?という察しなのでしょう。

察しがいいね、咲さん。

麻雀部部室

部室には和、京太郎、そして優希(屋根の上のパラソル下で休憩中)。
ここでまこが
え……
ってゆーこたァこの文学少女が例のプラマイゼロ子か?
あれ情強キャラ…いやまあ、まだ第2話だし、いろいろ固まってないんだよ。
部長は、咲さん、和、まこ、優希の四人を指名して、東風アカ入り2回戦を打たせます。

東一局 親・優希 ドラ

優希の和了   ツモ
東場だけならインハイ史上最強の怪物かも知れない優希が、二巡目リーチからの一発ツモで、親っパネ。
学年選手開始時得失点終了時
東家1年片岡優希
25000+1800043000
南家2年染谷まこ
25000-600019000
西家1年宮永咲25000-600019000
北家1年原村和25000-600019000
優希の和了はドラ3でうち二枚は赤ドラだから、もう一つのドラがあるはずです。
原作にはドラ表示牌が描かれてないので、アニメの録画をチェックしてみました。

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萬子っぽい。
よって、表示牌は九、一、二、四、五、六のどれか。
しかしこの拡大図では特定しがたいですね。
消去法で五か六かなと思いますが、この両者も消去したくなる感じです。
なお、以下もドラ表示牌は不明です。

東一局一本場 親・優希 ドラ

和がまこから和了らずトップの優希を直撃、一矢を報いました。
学年選手開始時得失点終了時
東家1年片岡優希
43000-830034700
南家2年染谷まこ
19000±019000
西家1年宮永咲19000±019000
北家1年原村和19000+830027300

東二局 親・まこ ドラ

優希が安手で流します。
学年選手開始時得失点終了時
東家2年染谷まこ19000-100018000
南家1年宮永咲19000±019000
西家1年原村和27300±027300
北家1年片岡優希34700+100035700

東三局 親・咲 ドラ

咲の和了   ロン
安牌が無かったんでしょうか、あるいは様子見モードで卓上の顔をちゃんと見ていなかったのか、聴牌しているとわかっていたようなのに、まこが振り込みました。
おかげで咲さんは+1。
例えば放銃をせず、一回リー棒出して和了らなければ±0にできますね。
学年選手開始時得失点終了時
東家1年宮永咲19000+1160030600
南家1年原村和27300±027300
西家1年片岡優希35700±035700
北家2年染谷まこ18000-116006400

東三局一本場 親・咲 ドラ

まこの和了   ツモ
しかしここでまこが逆襲。
上級生の意地でしょうか、得意の染め手で跳満をツモ和了り。
学年選手開始時得失点終了時
東家1年宮永咲30600-610024500
南家1年原村和27300-310024200
西家1年片岡優希35700-310032600
北家2年染谷まこ6400+1230018700

東四局 親・和 ドラ

咲の手牌 西西西
待ちで、出和了りなら40符3翻の5200点、結果29700点で見事に±0達成ですが…
優希の捨て牌 をスルー。
これで和了ると優希が27400点、つまり優希-3、和-6、まこ-11で、±0の咲さんにオカの20ポイントがついてしまうから。
次に和の捨て牌 もスルー!
これで和了ると満貫になり、優希+23、咲さん+2、まこ-11、和-14で、咲さんプラスになってしまうから。
しかしまこから和了れば問題なし…
ところが、ここで和がリーチ!
(これで咲ちゃんがプラマイゼロにするには70符2翻を和了らないとだね)モグ(←タコス)
(70符なんて0.1%未満 今…この時それを狙って作るなんてまず不可能だじぇ)
ゆ、優希ちゃん!?
この時の優希は、計算の出来る子だったんです!
それだけは忘れないでほしい(痛憤)。

ここからの咲さんの打ち筋。
西西西 

西西西 


西西西 西


西西  嶺上 ツモ
うん、この時の衝撃が忘れられずに咲-Saki-を読み続けているところはありますね。
咲さんが、作中で初めて見せた槓→嶺上開花です。

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70符2翻の4500点は1200・2300。
学年選手開始時得失点終了時収支
東家1年原村和24200-330020900-9
南家1年片岡優希32600-120031400+22
西家2年染谷まこ18700-120017500-13
北家1年宮永咲24500+570030200±0
(第1戦の収支も合わせました↑)

咲さんの神懸った麻雀に驚く部長、呆れるまこ、楽しそうな優希、興奮する京太郎。
和だけが、期せずして大事なものを失った女の子の顔をして、涙目です。

ここで部長が言いました。
宮永さん 麻雀は勝利を目指すものよ
次は勝ってみなさい!
(第3話/第0局へつづく)